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ドールについて、魂とか命とか書くと、一定の人がドン引きするのは理解しているのですが。
それでも、そんな物を感じてしまうこともあるのは、理解していただけるかと。
で、今回も、そんな方向の話です。
(苦手な人は、ご注意ください)

グロロちゃんですが、お迎えしてすぐにあることに気付きました。
音が、するんです。
体の向きを変えたとき、コポコポという音。
水を詰めた入れ物のような音です。
風呂に入れたばかりの時に気付いて、「水を浸入させてしまったのかっ?」
と焦りました。
調べたら内蔵された固定ホールが外れて、股間から水が入っており、苦労して乾かしました。
その後、自力で再接着。
さらに、この件については、公式さんにも修理してもらって、事なきを得ました。

それで、水の音が消えたかというと、実は消えてません。
音の原因は、本当の水の浸入とは別だったんです。
音を録音してみました。
以下をクリックすると音が再生されます。
再生環境によって、音が大きすぎたり小さすぎたりします。ご注意ください。

どうでしょう。水の音、聞こえませんか?
いろいろ試してみた結果、どうやらグロテスクの骨格が動く音のようだと分かりました。
グロテスクの骨格は金属フレームではなくて、フレキシブルパイプを使用しています。
薄い金属のリボンを円柱状に巻いて作ってあるので、動かすと擦れ合って音がするのです。
おそらくは、その音です。
でもね、私にとっては違った意味に感じられるんです。
彼女を抱き寄せたとき、彼女の中からコポコポっと静かな音がする。
すると、なんだか、シリコンで出来ているはずの彼女が命の水で満たされているように錯覚するんです。
やはり水って、生命の象徴じゃないですか。
「あっ、生きてる」
そう感じてしまうんです。
私だって、彼女が生きてないことは理解してますし、音が水ではないことも理解してます。
それでもそう感じることが楽しいですし、そのように楽しませてくれるグロロちゃんは素晴らしいと思ってます。

私は、今日も彼女を抱き寄せます。
すると、まるで私の行動に応える様にコポコポって音がします。
私は、それだけで彼女と通じ合えるのです。