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↑両手首が骨折してしまったQちゃん。

骨折してから、かなり時間がたってしまいましたが、手首の構造についての情報は集まらず。
「これ以上待っても進展はない」と、決断して手首を開いてみました。
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※私の手は消してあります。

これがQちゃん(CATDOLL108㎝ミスQ)の手首の構造です。
予想に反して、手首には関節がありませんでした。
あるのは、5本のフレキシブルパイプ。
そして、このパイプも関節ではありません。
関節は、フレキシブルパイプから伸びた針金5本が担っていたのです。
つまり指骨格の針金が、そのまま手のひらの中も通過し、手首にまで達して、関節になっていたのです。
針金は、5本がすべて折れて、切れてます。

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↑これは「あいか」ちゃん(AXBDOLL100㎝)の手首。
事前に開いてみた、「あいか」ちゃんの破損した手首とほぼ同じ構造でした。

正直、困りました。
手首に新たな関節となるモノを入れれば、それでオッケーだと考えていたからです。
ところが、症状としては、全指の骨折です。
指の骨格(針金)を抜いて、新たに用意した針金を通し、フレキシブルパイプに繋がねばなりません。
一気に作業が難しくなりました。

あるいは指の骨格(針金)は残して、それを手のひらで新たに新造した「手のひらの骨」に繋ぎ、さらに手首の関節を新造して、腕の骨と繋ぐとか?
これなら指の骨はそのまま使用できます。
また、手首の関節を新造することで、再骨折のリスクも低く出来ます。

切開部分は、キズが目立たないように手のひら側にしたのですが、これから手のひらも開く必要があるとなると、手の甲側の方がディテールが少ないので良いかもしれません。
Qちゃんの手のひらは「本物から型取りした」という噂があるほどリアルなシワが刻まれており、切開したら、それらは再現できなくなると思われます。(熱で溶かして接着するため)
悩ましいです。

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とりあえず、New「あいか」ちゃんお迎え時にお肉の塊を送って貰ったので、それが修理に使えそうです。
写真は、左はQちゃんの頭。中央、お肉。右はママの予備ホール。
色は3つとも違いますが、問題ないレベルだと思います。

Qちゃんには、もう少しまってもらって、その間に修理案を考えます。