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↑「トムボーイ」とは英語で「お転婆」とか「ボーイッシュ」の意味。
なので、そうした姿のグロロちゃんの写真を置きます。
この写真以外はリンク先にデータがあるため、突然消える事があります。

はじめに
今回、知り合いのナナミさん(Xジェンダー)が登場します。
簡単にご紹介すると……
Xジェンダーのナナミさんは、自分の性について独自性があります(女性とも男性とも言えない)。
子供時代は女性として過ごしており、今は違うため、幼いころの自分に人とは違う感覚があります。
その気持ちを整理するために自分の子供時代のドールを製作しています。
ドールと向き合うことで、幼い頃とも向き合っている訳です。
※気になる方は、ブログ内を検索してください。

そんなナナミさんから連絡がありました。
ナナミ「ともの家はWOWOWを契約してるよね?」
とも「してますよ」
ナナミ「今度『トムボーイ』という映画をやるのだけど、見せてもらえるかな?」
とも「良いですよ。録画して渡しましょうか?」
ナナミ「それは嬉しいけど、契約者以外に録画データを渡すのは著作権的にマズイよね。迷惑じゃなければ、放送を見せてくれるかな?」
とも「著作権……たしかに。了解です」
ということで、ナナミさんが家に来て放送を見ることになりました。
※部屋を掃除したり、お迎えの準備に大忙し(笑)。普段から掃除しておけば、こんな時に慌てなくて良いのですが。

ひさびさにナナミさんのドールと会えるかと思いましたが、その日は「出来れば彼女とは一緒に見たくない」とのことで、一緒には来ませんでした。
どうも映画の内容が、自分の過去と関係した内容かも知れず、自分の幼い時を再現したドールとは、一緒に見るのは、はばかられたようです。

本題1 感想
「トムボーイ【日本語字幕版】」
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トムボーイ【日本語字幕版】
パッケージの10歳の女の子が主人公のロール。
引っ越し先(つまりだれも自分を知らない)で、女の子に話しかけられて、とっさにミカエルと男の子の名前を名乗ります。
それから子供たちの中では、男の子として振る舞う。
やがて男の子として振る舞ってることが両親にバレてしまい……。
という物語。

2011年の映画で、賞をいつくも授賞してます。
日本では2011年にフランス映画祭と、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映されました。
その後、10年公開されず、2021年になって一般上映されました。一種の幻の映画だったようです。
WOWOWは、2021年に一般公開されたことで放送できるようになったのだと想像します。
(一般映画は、だいたい1年後ぐらいまでに放送しているので)

ナナミさんとしては、幼い主人公が自分の性について、揺れる映画を予想していたようです。
ただ、見てみるとかなり印象は違いました。
これは私とナナミさんで共通の感想なのですが、「性別」というより「子供時代の、決められた自分以外への憧れ」みたいなモノを感じました。
女の子であることに反発している訳ではないけど、別の自分にもなってみたい感じです。
そんな子供心が、すごく丁寧に描かれていて、見て良かった映画でした。
※ラブドールとは、まったく関係ない映画ですが、お勧めです。

本題2 規制
映画を観て、あることに気づきました。そのことについて書きます。
ある意味で、規制などについて書くことのある私のブログとしては、こちらが本題です。

まずは公式ホームページを見てください。
https://www.finefilms.co.jp/tomboy/

この中に予告があります。こちら。

主人公の胸が露わになってます。
予告だけ見ると違和感は有りませんが、実際にはこの子は10歳の少女です。
通常、こうした映像は児童ポルノとして規制されてしまいます。
でも、なぜかこの映画はYouTubeでもOKなようです。

本編映像でも、胸などそのまま無修正です。
少年たちと一緒に上半身裸でサッカーしたり、水泳したりするシーンがあります。
これ、主人公だけ胸にモザイクしたら映画として成立しないので、正しい判断だと思います。
ちなみに妹と主人公がお風呂に入るシーンがありますが、ここだけは股間にモザイクが入ります。
(これは物語に支障が無いモザイクです)

ご時世として、何でもかんでもアウトにしてしまうのに、違和感を覚えてます。
実在しないドールの写真にも規制が入るぐらいです。
※先日は、makepureのYouTubeが削除されてしまいました。

本作のように「隠すと成立しない」作品では、あえて修正しないのは、すごく良いことだと感じます。
一方で「修正する」「修正しない」の境界線がどこにあって、誰が決めてるのかを考えるとモヤモヤします。

こんなツイートも見かけました。
Googleフォトは一発アウトになるそうです。
YouTubeも現在はGoogleの子会社なので、なぜOKなのかはやはり謎ですね。
※規制して欲しいと言ってるのではありませんよ。

おわり