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↑Qちゃん「先生、ありがとうございました」

SF作家の山本弘先生が亡くなられました。

私のブログでは、先生が書かれたドールに関係ある作品を2つ紹介したことがあります。
こちらの記事。
「プラスチックの恋人」

「水色の髪のチャイカ」

「プラスチックの恋人」は、未来の話。ショタ系のセクサロイドをレポートしたジャーリナストの女性がどんどんセクサロイドにのめり込む話です。
先生自身がロリコンなので、被害者の居ない架空児童に対する児童ポルノへの社会の反発についても詳しく書いてます。
そして、そうした社会問題以外でもラブロマンスとして最高の一作です。

「水色の髪のチャイカ」は、妖怪が出てくる話。
ある作家が、自分の作品に出てくる少女型ロボットをモデルに作った「チャイカ」のドール。それが付喪神になって、命を持ってしまう話。本来、チャイカは少女を守るべきロボなのに、その対象者が存在しない現実世界で心を持ってしまい困惑します。
そこに現れるドーラーを殺しまくる古いドール。このドールは実は非常に古い時代のラブドール。
彼女も付喪神になって心を持ち、死にたいと思っているのですがアンティークとしての価値があり壊れても修復されてしまいます。それを防ぐためドーラー全員を殺そうとしています。
どちらもドーラーの愛によって付喪神になったのですが、それはドールが望んだものではありません。

どちらの作品も、非常に高い完成度です。
「プラスチックの恋人」は、電子化されてます。
「水色の髪のチャイカ」は、電子になってないので、古本を見つけるしか有りません。

この二作以外にも、多くの良質な作品を残されています。
先生が脳梗塞になられた後も、きっと復活してくれると信じていました。
でも、その夢は叶いませんでした。
永眠されたというニュースをきいた時は、すごくショックでした。
本棚の先生の本を見ると泣けてしまいます。
それでも、手に取り読み始めると心は作品の中に飛び込んでいました。
やがて気持ちも変わりました。
先生が亡くなったのは本当に残念なことです。それは変わりません。
それでも、こんなに沢山のステキな作品を残してくれたのです。
「本当にありがとうございました」
今は、そんな気持ちで一杯です。
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Qちゃん「お疲れ様でした、先生」

今回のQちゃんは、先生の作品に合わせて水色の髪にしてみました。
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↑全身。足は、偶然、クロスしても立ったので、そのまま撮影しました。

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↑ジャージを脱がせると、中はこんな感じになってます。