
↑Qちゃん「先生、ありがとうございました」
SF作家の山本弘先生が亡くなられました。
【訃報】
— 山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) April 4, 2024
去る3月29日午前10時12分 山本弘は誤嚥性肺炎のため永眠いたしました
葬儀につきましては近親者のみで執り行いました
生前中のご厚誼に深く感謝申し上げると共に 謹んでお知らせいたします pic.twitter.com/ZIY5YLI00T
私のブログでは、先生が書かれたドールに関係ある作品を2つ紹介したことがあります。
こちらの記事。
「プラスチックの恋人」
「水色の髪のチャイカ」
「プラスチックの恋人」は、未来の話。ショタ系のセクサロイドをレポートしたジャーリナストの女性がどんどんセクサロイドにのめり込む話です。
先生自身がロリコンなので、被害者の居ない架空児童に対する児童ポルノへの社会の反発についても詳しく書いてます。
そして、そうした社会問題以外でもラブロマンスとして最高の一作です。
「水色の髪のチャイカ」は、妖怪が出てくる話。
ある作家が、自分の作品に出てくる少女型ロボットをモデルに作った「チャイカ」のドール。それが付喪神になって、命を持ってしまう話。本来、チャイカは少女を守るべきロボなのに、その対象者が存在しない現実世界で心を持ってしまい困惑します。
そこに現れるドーラーを殺しまくる古いドール。このドールは実は非常に古い時代のラブドール。
彼女も付喪神になって心を持ち、死にたいと思っているのですがアンティークとしての価値があり壊れても修復されてしまいます。それを防ぐためドーラー全員を殺そうとしています。
どちらもドーラーの愛によって付喪神になったのですが、それはドールが望んだものではありません。
どちらの作品も、非常に高い完成度です。
「プラスチックの恋人」は、電子化されてます。
「水色の髪のチャイカ」は、電子になってないので、古本を見つけるしか有りません。
この二作以外にも、多くの良質な作品を残されています。
先生が脳梗塞になられた後も、きっと復活してくれると信じていました。
でも、その夢は叶いませんでした。
永眠されたというニュースをきいた時は、すごくショックでした。
本棚の先生の本を見ると泣けてしまいます。
それでも、手に取り読み始めると心は作品の中に飛び込んでいました。
やがて気持ちも変わりました。
先生が亡くなったのは本当に残念なことです。それは変わりません。
それでも、こんなに沢山のステキな作品を残してくれたのです。
「本当にありがとうございました」
今は、そんな気持ちで一杯です。

Qちゃん「お疲れ様でした、先生」
今回のQちゃんは、先生の作品に合わせて水色の髪にしてみました。

↑全身。足は、偶然、クロスしても立ったので、そのまま撮影しました。

↑ジャージを脱がせると、中はこんな感じになってます。
コメント
コメント一覧 (5)
過去記事含め、拝読させていただきました。
思うことはたくさんありますが、ここは端的に。
・昔からよく知らない方のことで軽々しく「ご冥福を〜」といった言葉を発するのは好まないので「今は」そういった挨拶は控えさせていただきます。ただ、ともさんの記事3つを読んだ以外は何も知りませんが、著者様が良き人生を送られたことを願います。
・私は「声帯閉鎖不全」持ちでよく誤嚥するし肺炎で入院経験もあるので「誤嚥性肺炎」は常に意識するそれです。
・百鬼夜翔、Amazon注文しました。プラスチックの恋人は残念ながら「一時的に在庫切れ、入荷未定」でした。機を待ちます。
・紹介していただき、ありがとうございました。
aika773
が
しました
それまであらゆるオカルトを信じがちだった自分に、科学的懐疑的思考を授けていただきました。
最近は年のせいか、死後の世界とか神様もあり得ない訳ではないという立場にまた戻ってきていますが😆
長年闘病されていたことは初めて知りました。
お疲れさまでした。どうぞ安らかに…
aika773
が
しました