↑美少女警官のコスチュームを身にまとったQちゃん。
先日、これはヤバイと思うラブドールについて警告の記事を書きました。
※ドールの存在が広まることも良しとしないため、現在は改稿してあります。
日本国内の法律、そして実際の判例から、どんなラブドールが違法になるのかを紹介していきます。
なお、現在の所、「違法」と認定されたラブドールは存在しないようです。
ただし、警察が検挙しようと思えば十分に犯罪に出来るドールが存在します。
その1「有名人のそっくりドール」
有名人には、「肖像パブリシティ権」があります。
「肖像パブリシティ権って何?」
http://www.japrpo.or.jp/about.html
簡単に言うと、有名人の写真や姿そのものは、お金を産む財産になりうる物と考えられます。
そっくりドールを作ると、他人の権利でお金稼ぎしている事になる訳です。
現状でも、有名人に似ていると言われるドールは、少なからず存在します。
ただ、犯罪と確定するためには、「同一性(似ているレベルではダメで、誰が見ても本人と分かる姿)」に加え「名前が同じ」、「本人と同じ服装をさせている」など、明らかに本人だと分かる要素が必要になります。
逆を言えば、これらが揃ってないため、訴えられていない訳です。
また、権利者にとって被害額が低い場合にも、訴えられません。
裁判になると費用や、労力が大きいため、低額だと相手にされません(お目こぼしになる)。
その2「アニメや漫画、ゲームのそっくりドール」
アニメや漫画、ゲームなどの著作物には著作権があります。
同人誌などの二次創作が訴えられてないため、商売してもOKだと考える人も居ますが、法律的にはダメです。
「これって著作権侵害?オリジナルグッズ」
https://www.gmosign.com/media/work-style/originalgoods-chosakuken/
同人誌などは、ファンを育てるアイテムのひとつとして確立したため見逃してもらっているに過ぎません。それで大もうけなどすれば、訴えられます。
この記事の冒頭写真のQちゃんのコスプレですが、着用している服はちゃんと版権をクリアした商品を着ています。そのため、問題ありません。
この写真を販売するなどは、問題となる可能性が出て来ます。
ラブドールでも、アニメや漫画、ゲームの姿を借りた物が沢山作られてます。
厳密には、これらは全てアウトです。
肖像パブリシティ権の時と同じように費用対効果の面で、見逃されているに過ぎません。
その3「人間型取りドール」
多くのメーカーで人間を型取りしたドールを発売しています。
海外メーカーがメインですが、国内メーカーのオリエントも型取りしていると告知しています。
型取りされたモデルさんが、ラブドールとしての販売を許諾しているなら、肖像パブリシティ権はクリアしています。
しかしながら、別の問題もあります。
日本国内では、性器の模型で、さらに「わいせつな物」を違法としています。
※医療用の模型などは、該当しない。
ラブドールは「わいせつ目的」なのは、明確なので、即アウトになります。
※「穴があるだけ」など、リアルで無ければ、該当しないと考えられています。
人間型取りで、性器まで本物そっくりに作った場合は、違法と認定される可能性が高いです。
こんな事件もありました。
「「ろくでなし子」の逮捕で、アダルトグッズ業界が戦々恐々!」
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2014/07/24/33081/
自分の性器を型取りした芸術家が逮捕された事件です。
記事だと、リアルなアダルトグッズも逮捕される可能性があるように書かれてますが、現状は型取りした件のみが逮捕されています。
ラブドールも「性器まで型取り」と明言すれば、違法と認定される可能性が高いです。
その4「児童を型取りしたドール」
その3で紹介したのは、大人のドールの場合です。
これが児童のドールになると、さらに話が変わります。
児童の場合、性器だけでなく、ヌードだけでも「児童ポルノ」と認定されます。
※法律上は、肌の露出が一部だけで良い。
つまり性器部がリアルではない穴だけだとしても、児童を型取りしたドールは、全体から判断して違法になる可能性があるのです。
こんな判例もあります。
「実在の児童の写真を素材として作成された コンピュータグラフィックスにつき児童ポルノ製造罪及び提供罪の成立を認めた事例」※PDFデータが開きます
https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/17-2/006ueda.pdf
大昔に合法で出版された美少女ヌード写真集をベースにして、CGを作った人が有罪になりました。
日本では、CG(絵)やドール(立体物)など、創作された物に対して、違法認定されない国ですが、この場合は別でした。
CGであっても、元に実在児童が存在することから有罪になったのです。
これは児童型取りラブドールでも、同様の判断が出る可能性が高いです。
実は児童ドールでも、人間型取りをうたっていたメーカーがありましたが、現在はその記述は消されました。
ですが、ドール自体は今も販売されています。
まとめ
以上のようなドールが違法になる可能性が高いです。
その一方で、肖像パブリシティ権と著作権の侵害に関しては、費用対効果の面から、訴えられる可能性は低いでしょう。でも、それを良いことに大きく売り出せば、訴えられる可能性はあります。
私が一番心配しているのは、児童系のドールです。
ただでさえ、児童系は反対派が多く、ターゲットにされやすいジャンルです。
たとえば有名なジュニアアイドルを模したドールを作ったりすれば、本人が肖像パブリシティ権を持ち出さなくても、周りの児童ポルノを撲滅したい人たちが大騒ぎするでしょう。
彼らはすべてを焼き尽くすまで、矛をおさめず、燃え続けるでしょう。
最終的にはラブトール全体が消滅する可能性すら、否定出来ません。
メーカーに求めるのは、もっと用心深くなって欲しいということです。
最近、とある児童系のドールが某ジュニアアイドルにそっくりでした。ドールの写真で画像検索すると本人がヒットしてしましうぐらいに。
あるいは、ラブドールの販売店の掲示板に、実在のジュニアアイドルの写真を貼って「この娘のドールが欲しい人いますか?」と聞いたこともありました。
先日は、某ジュニアアイドルに似たヘッドに、本人と同じ髪型をさせ、本人の名前を付けて販売しようとしてました。
本人がこれらのドールに気づいたら、どれほど傷つくでしょう。
我々ドーラーは、そんなことは望んでません。
児童系のドーラーは、実在児童とは無関係である、安心してお迎え出来るドールが欲しいのです。
さらに、これらは、一歩間違えば、業界全体を滅ぼす行為だと、認識する必要があります。
我々の業界を、敵視している人は実際に多いのですから。
コメント
コメント一覧 (6)
aika773
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https://x.com/Fenberrysdolls/status/1816358125496418438
aika773
がしました
購入者に送られてくるコスがどんなものが見ものですが(両方入ってそう)。
Soldoutの001もビキニの写真だけになってます。
(001発売以降、初期素体を使ったとみられる75cmや、70cm級のリアルミニドールが凄く増えましたね。
ただキャラ系では人気になるかなと思っていたMarieRoseやOverWatchのDvaのミニドールが出るかとおもってましたが、どこも手を出していなくてちょっと不思議な感じです。
SGD-002はシリコンながら固定のスタチュータイプも用意するようで、良い需要の取り込み方だなと思います)
aika773
がしました