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↑お口を開けたtrottlaのCLB2v。

trottlaの歯について書きます。
歯があるラブドールの場合、「お口でする」ために歯がソフトな素材で出来ている場合が多いように思います。
trottlaの表情可変ヘッドは「口を開く」ことは可能ですが、「お口でする」ことは推奨されていません。
その理由の一つが「歯が硬くて、鋭利だから」です。
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歯と舌が入っていたケース。
舌が2種類が入ってますが、基本的にCLB2vでは、右の小さい方を使用しています。
歯は、上下に分かれており、左が上(前歯が大きい)、右が下(前歯が小さい)に入ります。
下顎に入る方は、逆Uの字形なので、この空いたスペースに舌がおさまって、口の中で安定感があります。
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歯を入れた状態でも、口を閉じることが出来ます。

歯の構造についてtrottla公式に解説してもらいました。
以下、引用の許可をもらって公開します。
あの歯は先に白色の樹脂を製造型の歯の凹部の部分に一滴一滴ドモホルンリンクルの如く竹串で滴下して表面を造り、硬化後粘性を上げた白色樹脂を盛り上げて歯根部を造りその後に歯肉部のピンク色の樹脂を流し込んで固めると言うとても非効率的な手作業にて2色一体成形を実現しています。
見えないですけど実際の歯の三分の一位までは根っこがあるのです。
なんでこんなめんどくさい事をしてるかというと歯肉部の濡れた感じを出す為に顔料を薄めに調合しているので状況によっては歯との境目より少し上の埋没部がうっすら透けます。
色の境目でキッチリ樹脂が切り替わると光の当たり具合によっては入れ歯感が高い見た目になります。
なので透ける部分の下に実際の歯と同じ色の部分を配置する必要があるのです。
こういう拘りは自分でもある種の病的な部分だと思いますがやらずにはおれんのですよ・・・・
めちゃくちゃ手間のかかる方法で作られているのが分かります。
本当に細部にまで手間をかけられています。
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ヘッドから外して、配置した写真。
リアルです。そして鋭利な歯が……。たしかに欲望を抑えきれず突っ込んだりしたらヤバそうです。
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反対側。普段は見えない内側になります。形状的にこの向きでは立たなかったので、ペンで支えています。
見えない内側も、リアルです。手抜き無し。

なお、お迎えの時の注意事項には、「歯は落っことすと簡単に欠けてしまいます」とありました。
印象としては、ガラス細工のような感じですね。
それと、ドールを長期保管時する時には、歯を外すように指示を受けています。
上下の歯を入れっぱなしにすると、ヘッドの樹脂に良くないそうです。
(数日ぐらいなら問題ない、とも言われてます)

最後に前回撮影した歯が特徴的な写真を流用掲載しておきます。
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しっかり上下の歯が見える状態。
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下の歯の間にしっかりと舌が収納されているのがわかります。

以上、歯についてレポートさせていただきました。