最近のラブドールには、その皮膚に塗装を施した物が多くあります。
代表的なものは、やはりCATDOLLの超リアルメイクでしょうか。
あとはRZRDOLLの人造人シリーズ。こちらは浮き出た血管なども描かれています。
私は、人造人は所有してませんが、展示されている物を見たことがあります。美しいと思いました。
どちらも、塗装することで、「のっぺり」した印象を回避することが出来るようです。
CATDOLLの超リアルメイクは、「質感」にこだわったメイクだと思います。
素材そのままの質感を回避するのが主目的ではないかと。
人間に近づけようというより、ニセモノ感(安物感)を減らしたいのだと感じてます。
なので良い意味で人形が持つ美しさは殺してません。
あと、使用していると割と早く薄くなります。はげるのではなく、薄くなる。オリーブオイルで消すことも可能です。

RZRDOLLの人造人は、血管なども描くことで人間に近づけようとしてます。ただし、CATDOLLの超リアルメイクと同様に美しさも保持してます。良いとこ取りですね。かなり上手く行ってるのではないでしょうか。
こちらも使用していると薄くなると聞いてます。
(丁度、「Akkyとシリコン嫁」様が記事にされているようです。2020年1月24日の記事です。
リンクフリーなのか不明なのでアドレスは載せませんが、気になる方は検索、検索)
で、本題ですよ。
makepureのグロテスクです。
こちらも塗装してます。ただし、その方向性は「人間に近づける」に特化してます。
そして上記した二つとは違って、人形の美しさは捨ててます。(造形的には残っていても。塗装では捨ててる)
なにせ、主に肌のくすみなどを塗装で再現してますから。
イメージとしてはラブドールという3Dに人間の肌のテクスチャーを貼り付けたような形です。
リアルです。
一方で、動かない人形にこれをやると、「不気味の谷」の問題に直面します。
もしかしたら、製作者ご本人もそれを理解しているから、「グロテスク」というネーミングをしているのかもしれませんね。
これを受け入れられるかは、個人差があると思います。
ダメな人には、本当にグロテスクなものとして見えると思います。
私も、「自分はどうなのか」について、自信がありませんでした。
ですが、グロテスクの完成度には芸術品に近い感銘を受けており、それで購入に踏み切りました。
結果ですが、自分は「ぜんぜんOK」でした。
もしかしたら、どのラブドールにも言えることかもしれませんが、「自分の目の前にあって、自分で抱きしめてしまう」と、それは全面的に愛せてしまうものなのかもしれません。だぶん、みんなそうですよね?
最後に
グロテスクの塗装は、上からガードの皮膜がかけられており、かなり落ちにくいと公式に書かれてます。(ブリードも少なくなる)
ですが、世の中に完全なものはありません。
残念ながら私のグロテスク125㎝の塗装も、一部はげてしまいました。
ひとつにあばら骨の所。ここは服とこすれた結果だと思います。やや薄くなった感じです。(はげてはない)
もう一つは深刻で、背中の半分の塗装が一部取れてしまいました。
これは、裸にしておいて、パウダーもしてない状態で、布団の上で仰向けから横向きに体を起こしたら、布団とこすれた部分が、はげてしまいました。
塗装が消しゴムのカスのような形になって取れて、気付いた瞬間には
「ぎゃーーーーーー!」
と叫びましたよ。
その後は、呆然。
そして、後悔です。
しばらく動くことも出来ませんでした。
実は、公式さんに「パウダーは肌の保護のためにしてね」と言われていたのです。
なのに、それを怠った結果がコレですよ。
おそらくパウダーしてれば布団とこすれても問題なかったのじゃないかと。
今は、makepureに再塗装をオーダーするか検討中です。
背中なので、目立たないのですが。そのままというのは不憫なので。
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