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今回の記事は、特定のメーカーに言及しています。
この記事の責任は私にあります。
問題ある場合や、間違いに気付いた方はお教えいただければ、対応いたします。
記事作成に助言をくださった方については、責任はありません。その方々への問い合わせなどは、なさらないようにお願いします。


6月に公開した「Hできるドール」の記事。

こちらの記事は、多くの方に読んでいただけました。
ただ、その後、いろいろ調べてみると「Amazonの闇」といいますか、お知らせした方が良いことが出できました。

本題。
前の記事で紹介したドールたちですが、その多くは取扱店が「Podoll」です。
「Podoll」は、日本ではおそらくAmazonだけで活動してます。
ホームページは存在しません(「Podoll」に問い合わせて確認済み)。
もしかしたら、Yahoo!オークションに似た品を出している人がいるので、中の人は同じ可能性もあります(問い合わせに返答無し)。

「Podoll」ですが、ひとつ問題があります。
商品写真などに、他のメーカーの商品写真や,個人の方が権利を持つ写真だとハッキリ分かる写真も使用されているようなのです。

まずこの事実を知って私は、「これはマズイものを紹介してしまった」と思いました。
ですが、このまま「ごめんなさい。忘れてください」では、意味が無いし、無責任であると感じました。で、調べてみました。

「Podoll」とは、どんなメーカーなのか? です。

その1認知
「Podoll」は日本ではメーカーとして認知されているようです。
たとえば中古品を扱っている下記の二社ではメーカー扱いです。
●ドールメイトさん
※タイムリーなことに、2020年7月12日に、Podoll名義のドールが里親コーナーに出されました。
●レイシアさん
「Podoll」がメーカー名として使用されています。

その2品質
写真をパクるぐらいだからコピー品を扱ってる気がしますよね。
これに関して、自分で買ってみるほどの勇気はなかったので、購入したことがある方に聞いてみました。
Amazonで評価を入れている方の中に連絡先を記載している方を見つけて連絡してみました。
詳細な写真も見せて貰いました。また、多くの場合でコピー品では付属品が手抜きになるので、これも確認してみました。
(そのため等身大ラブドールでは付属の毛布を見ると、ニセモノを見分けられることがあります)
結論から言うと問題なしです。
付属品に関しても「こんなものまでコピーしないだろう。本物?」というレベルでして。なにやら本物感がただよってました。
品質だけを見ると、「本物」の可能性が高そうでした。

余談
写真のパクリに関しては、「Podoll」を擁護するつもりはありませんが、中国では当たり前にパクってしまうように思います。
多くの公式さんでも、ブログやTwitterからユーザーの写真を無断で掲載したりします。
「自社の製品の写真だから、問題無いだろう」という認識なのかも。
ちなみにCATDOLLでは「顧客からの写真」という名称で写真掲載していることがあります。
これは、掲載を前提にユーザーから写真を送ってもらった物で、採用者には生首……じゃない、好きなヘッドが返礼として送られてくるシステムです。

その3品の種類
「Podoll」ですが、紹介した小型のドールの他にも、多種多様なドールを販売してます。
ひとつのメーカーでこれだけ開発するのは、かなり困難です。
では、他メーカーの商品を売る販売店なのかというと、これもはっきりしません。
他では見かけない商品が多いのが、特徴と言えます。

その4結論(というか仮説)
先輩ドーラーのマントヒヒさんとお話しさせていただいて出た仮説なのですが、もしかしたら「Podoll」は、中国の販売サイトの商品を日本で出品して、買い手が付いたら中国内で買って、送ってくれる「中間業者」なのかもしれません。
そう考えれば、他メーカーの写真を使っていたり、扱う商品の種類が多かったり、品が本物らしいことにも説明がつきます。
ただし、これはあくまでも仮説です。

なお、マントヒヒさんは、これまた先輩ドーラーのジジさんが運営されているラブドールDBに、多くのドールメーカーの登録をされています。
↑すごく充実したデータ集ですので、一度見てください。

この中に、登録されているメーカー「幻春人偶」が、「Hできるドール」で紹介したドールの発売元ではないか? という話も出ました。
(マントヒヒさんの情報収集能力は驚異的で、今回,非常に多くのご協力をいただきました。大変助かりました) 
ただし、「幻春人偶」で確定ではありません。このメーカー自体も、よく分からないメーカーだからです。

幻春人偶 (まじっくすぷりんぐ?)

「幻春人偶」のドールの中に、新たに「Podoll」が扱い始めた「Hできるドール」があります。
以下が、それです。
 「Podoll 60CM ラブドール ロリ かわいい BJD ドール リアルドール 大人のおもちゃ 球体関節人形 顔がカスタマイズできる 秘密の楽しみ 隠密発送/営業所止め可能 sexdoll 可愛いドール」
↓写真をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます
Podoll 60CM
※2021年01月07日追記。Amazonのラブドールの規制により、Amazonへのリンクが切れています。

これだけ見ると、仮説が正しいようにも思えます。
中国でしか見かけない商品を扱う中間業者的な振る舞いだからです。

ちなみに同じ物をYahoo!オークションで販売する人も二人ほどいました。
↓Yahoo!IDがないと見られません。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v733643050
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v728908530
※2021年01月07日追記。リンクが切れています。

「Podoll」を中間業者だとすると、あまり高い価格設定をせずに売っており、その点では良心的です。
また、中国語の出来ない多くの日本のドーラーにとって、Amazonのプラットホームで、めずらしい中国ドールを買うことができるのは、ありがたいことでもあります。

しかし、「Podoll」のやっていることの一部(写真の転用など)は、倫理的には正しくはありません。

それに「中間業者」というのは、仮説ですから、実際に購入してみたら、コピー商品が送られてくる可能性も捨てきれません。
(「Podoll」が中間業者だとしても、「Podoll」自体がコピーを買わされてしまって、それを送ってくることもありえます)。

なので、今後、「Podoll」で購入するかどうかは、各人の自己責任と自己判断でお願いします。
「Podoll」だけではありません。多くの怪しい業者がネット通販には居ます。
それらの利用はすべて各人の自己責任と自己判断になります。

最後に
2020年7月14日のNHKクローズアップ現代+でネット通販の闇について特集してました。
この番組でAmazonとしても不正を働く業者に対応していることを紹介してましたが、現状はうまくいってないと思います。
あまりに数が多くて対応し切れてないのが実情のようです。 
ですから、何度も言いますが、すべては自己責任と自己判断。それにつきます。