2001-2450871
makepureの125センチ、グロテスクの「グロロ」ちゃん。
右目、ツケマツゲの所が少しヘンになってます。写真をクリックするとアップになります。左右を比較して右目がおかしいのが分かります。

※以下の記事は、修理の途中経過です。
なのに長文なので、今後更新される完成編をお待ちいただいてもかまいません。
また、関係する有力情報などあれば、お待ちしております。

普段、私は目をつむっているヘッドと添い寝しているのですが、目開きのヘッドで添い寝したら、ツケマツゲにダメージが出てしまいました。
右目です。
だましだまし維持してましたが、とうとう取れてしまい再接着しました。
ここで問題となるので、「接着剤」です。
Twitterで聞いてみても、みなさん苦労されており、「これだっ」という一品はなかなか無いようです。
以下がよく使われている接着剤です。

・瞬間接着剤
素材に関係なく使えます。
そして二度ととれません。そのかわり失敗するとリカバーも出来ません。
初期のころ、「あいか」ちゃんのツケマツゲは、瞬着を使用してました。
そして目玉に瞬着を付けてしまう失敗もしました。

・人用のマツゲのり
ツケマツゲにも小さいチューブが付いていたりします。
これを愛用している方もいらっしゃいます。
木工用ボンドに似ている感じかな?
ただ、私が試してみたかぎりでは、あまり接着力が強くなくて、マツゲのカールの作業中にとれてしまうなど頻発。結局、私は使わないようになりました。
ただ、もの凄く種類があるので、最適な一品もあるのかもしれません。
ドールへのダメージは一番無いので、安心して使えるのも良い点です。

・セメダイン スーパーX
超多用途の接着剤。
各所で、かなりお勧めされている接着剤。
私も使用してます。
が、あまり良くないです。
基本ベトベトしているので、適量を付けるのが難しく(糸も引く)、乾燥後にはキラキラと輝いてしまいます。
またツケマツゲのような接着面が小さいモノでは、十分な接着力が得られない気がします。
何度も取れてしまいます。
透明の他に黒のものもあるので、そちらの方がツケマツゲには適していると思いますが、まだ試してみたことはありません。
ドールへのダメージは、ないと思います。
剥がした後の残ったのりは、ポロリと取れます。ただし、ツケマツゲのような細かいモノに付いた場合は、キレイに取るのはかなり難しいです。

先に書いたとおり、スーパーXを使用していましたが、何度も取れてしまうため、何度も再接着することになりました。
結果、スーパーXのカスがツケマツゲに残ってしまいだんだん汚くなってしまいました。
2001-2450871-02
↑右目のアップ。本来は真っ黒であるはずのツケマツゲの付け根が白っぽく見える。
それ、すべてスーパーXのカス。

ここまでツケマツゲが汚れてしまうと、カスを取り除くのも無理です。
残された手段は、新たなツケマツゲにすること。
ただ、無事な左目はそのままにしたいので、使用されているツケマツゲの品番を知りたいと思いました。
そこで、makepureに問い合わせしてみました。
メールを送るとすぐに回答がありましたが、「分からない」という答えでした。
「自分で使っているパーツなのに分からないの?」
とも思いましたが、相手はメーカーなので、問屋(?)から大量に仕入れているのかもしれません。
そうしたモノは、品番が一般流通とは違っていたりもしますし。
ただ、「お困りなら修理も請け負います」とも言っていただけました。

修理に出せば一番安心なのですが、大人ドールの開発で忙しそうな公式さんの手を煩わせるのも気がひけました。
あと、想像ですが、ドールのツケマツゲが取れただけで修理に出した人は、世界に一人も居ないと思います。普通は自分で治しますよね。

まずは、外れたツケマツゲの長さなど測って、同じ物(あるいとそっくりなモノ)を探します。
2002-2868013
↑長さを確認。形状も確認。

いざ、お店へ。
化粧品の専売の所だとハードルが高いので、薬屋の化粧品コーナーを探します。
店員さんが話しかけて来るとイヤだと思いましたが、願いは通じずに店員さんが来てしまいます。
ここは本当のことを伝えます(もちろんドール用なのは伏せます)。
「ある女性用なのですが、これと同じツケマツゲが欲しいのですが」
すぐに探してくれました。
店内の商品だけでなく、ネットカタログのようなモノも調べてくれましたが、はっきりしませんでした。
似たようなモノをお勧めされたので、念のためそれを購入。
003-2783776
↑プロが選んでくれたので、かなり似てます。
でも、微妙に違う。

残る手段は、似ているように見えるものをネットで買うことですが、実物を見られないので、微妙な差異はまったく判断出来ません。
とりあえず、ツケマツゲ探しは、中断しました。

グロテスクですが、ちょっと特殊な構造をしてます。
ツケマツゲを接着する面、黒い部分なのですが、本体に薄い黒い帯が接着されているんです。
もしかしたら接着ではなく、黒いシリコンを薄くぬったものかもしれません。
2001-2450871-03
↑オレンジ色で示した部分。
右目は、ツケマツゲと一緒に、この黒い帯も剥がれています。

次の段階。
接着剤探しです。
先に書いたとおり、黒い帯も接着しなければなりません。
そこで、接着素材はシリコンを優先して調べてみました。
ドール関係の記事だけで無く、工業系、手芸系を調べて見ると、使ったこと無い接着剤を見つけました。

その1「セメダインPPX」
一種の瞬着ですが、シリコンゴムに対応してます。
最初に接着面にプライマーをぬり、そのこに接着する方式です。
これは評価がかなり高かったです。
002-2763815

「セメダイン ポリエチレン ポリプロピレン シリコーンゴム 専用接着剤 PPX 6gセット CA-522」
↓写真をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます
CA-522

その2「シリコンゴム用ボンド」
アクセサリーなどに使うもので、シリコンはもちろん、ツケマツゲの素材にもフィットしてそう。
写真でなぜ4つも写っているかというとAmazonでは4コじゃないと売ってくれないからです。
001-2869660

「KAWAGUCHI シリコンゴム用ボンド 11-522」
↓写真をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます
11-522

今後、この2つを試してみてから実践する予定です。
試す場所は、ヘッドを付けると隠れる首の断面など、失敗しても目立たないところを予定してます。
いきなり顔でやって、失敗したら悲しすぎますから。