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赤いランドセル。
今回の事件は、すべてコイツから始まりました。

以前書いた、この記事にも関係しています。
「リアルQちゃんからの手紙」
ざっくりと前の記事の内容を説明すると、友人の娘ちゃんが、Qちゃんの写真を見て興奮。
Qちゃんになったつもりで書いたお手紙とネックレスを送ってくれたというモノです。

※ご注意
上記の記事もそうなのですが、ラブドールはアダルトグッズであり、子供の目に触れさせるのは、良いこととは思えません。
娘ちゃんのお父さん(私の友人)の許可を取っておりますが、通常は可能な限り避けるべきです。
今回の事件も、ブログで書くことを許可とっておりますが、友人は笑い話だと思っているようです。
ですが、そう言い切れない問題も含みます。
私の見解については、最後に書いてます。合わせて一読願います。

今回の話。
突然、友人から連絡がありました。
友「急なんだけど、ランドセルいらない?」
とも「本当に急だな。どうしたの?」
友「娘ちゃんが、ランドセルを新しくしたがっててさ。本人は自分でお金をだして買うとまで言ってて」
とも「ランドセルを自分で買う? すごく高いんじゃないの? 数万とか」
友「まあ、今の子供はお年玉で、それぐらいもらってるから」
とも「そうなんだ」
友「だけど妻が、許さなくて。『もう持ってるのに要らない』って、言ってて。娘と協議の結果、『今あるランドセルのもらい手が居れば、新しく買っても良い』ってことになったのよ」
とも「それで、なんで私?」
友「お前じゃないよ。Qちゃんだよ。Qちゃん、幼稚園ぐらいだと言ってただろ?」
とも「実際に修学してるわけじゃないけど、身長だとそうなるね」
友「それで娘が閃いたのさ。Qちゃんも時間がたてば小学生になる。Qちゃんにあげれば、双方がWIN・WINだと」
とも「いや、Qちゃんは、小学生にはならないけど」
友「そこは、娘を助けると思って、小学生になってよ」
とも「まあ、なってもよいが」
友「いやね、娘もQちゃんの前にいろいろ探してみたのよ。友達関係とか、親戚とかね。でも、新品ならともかく中古のランドセルって、本当にもらい手が無くて。娘があんまり熱心なんで、妻も最後の方は応援しててさ。なんとかもらい手を見つけようと必死で」
とも「ちなみに奥さんはQちゃんの正体を知ってるの?」
友「大事にしているドールだとは知ってる」
とも「核心部については」
友「そこは知ってて考えないようにしている……ような気がする」
とも「微妙だな」
友「まあ、今回の件で連絡することは納得している」
とも「そもそも娘ちゃんは、なんでランドセルを新しくしたいの?」
友「今のランドセルが赤なんだよ。ザ・昭和という感じなの」
とも「なるほど。前にニュース番組で今のランドセルはバラエティーがスゴイって見たわ。ザ・昭和は確かにイヤかもね」
友「そうなんだよ」
とも「でも、そのザ・昭和を娘ちゃんに買い与えた人は、大丈夫かな? 気分悪くしない?」
友「それは大丈夫。絶対に問題無い」
とも「すごい自信だな」
友「だって買ったの俺だもの」
とも「お前か!!」
友「いや、女子のランドセルと言えば赤だと決めつけてたんだよね。あと、小学生になった娘が赤いランドセルを背負っている姿を見たいと思ったの。やっぱり紫とかセピア色とか、新入生の気分が出ないじゃん」
とも「そこはお前の気分よりも、娘ちゃんの気持ちを重視しろよ」
友「という訳で、ある意味で責任も感じていて、親友である、あなた様に助けて欲しい訳です。お願いします」
とも「急にへりくだってきたな」
友「で、どうよ?」
とも「もらっても良い気もするけど……そうなると、また娘ちゃんがQちゃんの写真を見たがらないかな?」
友「そうだな。ランドセル背負ってるの1枚だけ。それだけで良いよ」
とも「1枚でも、見せるのか……気がひける」
友「例のアダルトグッズをうんぬんというヤツか?」
とも「そう。結局、何度も見せることになったりして、ズブズブの関係になってきてしまっている気もするし。いつのまにか奥さんにまで知られてるし」
友「まあ、そこは不可抗力だな。今回は人助けだと思って」
とも「……わかった。でも、Qちゃんはまだ骨折の修理の途中だから、写真はランドセルが届いても、すぐには撮影出来ないよ」
友「了解。Qちゃんの入院については娘も知ってるから、長引いてるって伝えるよ」
とも「なんか罪悪感があるな」
友「実際修理に時間がかかってるんだろ? 嘘じゃないじゃん」
とも「まあね。じゃあ、送ってくれ。届いたら連絡するよ」
友「助かる」

で、数日後。
届きましたよランドセル。
冒頭の写真がそれ。確かにザ・昭和だ。
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あまり汚れてない。人に譲ろうとしてたのだから当たり前だけど。
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中を確認してビックリ。
何か入ってる。
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ディズニープリンセスのパジャマ?
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ズボンは、なぜかアナと雪の女王。
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そして、手紙。
えっと、どういう意味だ、これ?
※下部のモザイクは名前が大きく書かれてました。プライバシー保護のため加工しました。

謎の展開に、すぐに友に連絡しました。
友「届いたか?」
とも「届いたけど、中にパジャマが入ってたぞ。なにこれ?」
友「えっ? もしかしてディズニーの?」
とも「そうそう」
友「あちゃ〜。入れないように言ってあったのに」
※前回の手紙を貰った時にも、古着の譲渡は無しにしてました。さすがに友人の娘が着衣したものをラブドールに着せるのは、ダメだと思うので。
とも「止めたのに送ってきたということ?」
友「いやね、娘にQちゃんの入院が長引いてる話をしたら、『じゃあ、着替えとか沢山必要になってるね』と言い出してさ。パジャマを送ると言い出したのよ」
※娘ちゃんは、自身も入院経験がある。
とも「で、止めたのに、こっそりランドセルの中に忍ばせて送ってきたのか」
友「そういうことのようです」
とも「どうするこれ? 送り返すか?」
友「いや、それはそれで手間だろうし。受け取っておいてくれるかな」
とも「でも、Qちゃんには着せないよ。当然ながら写真も撮らないし」
友「もちろんだよ。そう言ってもらえて、こちらも安心した」
とも「あと手紙。謎の手紙が入ってた」
友「お米とケーキのヤツね」
とも「そうそう」
友「でかでかと名前が書いてあっただろ? あれ、自己紹介なんだよ」
とも「自己紹介?」
友「Qちゃんに自分をまだ紹介してなかったからって、書いてた」
とも「そうなんだ。『ししょうです〜』ってのは何?」
友「さあ? なにかの真似かな。良く分からんけど」
とも「まあ、お米とケーキが好きな7歳の愉快な娘だというのは、伝わるけど」
友「それで十分だよ」
とも「了解。じゃあ、あとでQちゃんからのお礼メールを送っておく。娘ちゃんに見せてやって」
友「サンキュー、頼むわ」

メールには、ランドセルのお礼とパジャマのお礼を伝えました。
もちろん、お手紙のお礼も。
そして『Qちゃんも、ケーキ大好きです』と書きました。
あとは『心配させてるけど退院も近い』、とも。
(実際、修理を始めてるから嘘じゃない)
『退院したらランドセルを背負った写真を送ります』として、締めました。

今回の友人の娘ちゃんには、いろいろとホッコリさせられました。
いい娘です。
ランドセルやパジャマや手紙を貰ったりして、楽しかったのも事実。
でも、その一方で、嘘じゃないけど、完全に本当という訳でもないことも伝えていて、なんとも座り心地の悪い気持ちもしてます。
最初に写真を見せたことで、予期せず少女(その家族も含む)と、ラブドールの関係が広がっているような気がしているのも、引っかかります。
ロリドールの騒動では、無関係な人は騒がずに、近づかないで欲しいと思ってたのに。
自分から一般人との接触の機会を作ってしまっている。矛盾した行動を取ってます。
もしかしたら、心の片隅では、「理解してもらいたい」と望んでいて、それが私の行動に漏れ出ているのかも。
実際、友人の家族は受け入れてくれているように見えます。
でもな……。
なんとも、正解を選んで生きて行くって、難しいものです。