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グロロちゃん「トルソといっても、ドールさんじゃなくて、映画の紹介なの〜」

はい、一般映画の「トルソ」をご紹介します。
グロロちゃんが手にもってるのが、それです。

コメント欄でノイズさんに教えて貰った映画になります。
2010年の作品なので、すでにディスク化されております。
「トルソ [DVD]」
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トルソ

私としては、安藤サクラさんが出でいたことにビックリ。
実は『愛のむきだし』という映画を見てから彼女の大ファンでして。
すべての作品を見ているつもりでしたが、この作品はまったく知りませんでした。
(安藤サクラさんについてはNHK朝ドラ『まんぷく』が一番有名かも。あとは『万引き家族』のおかあさんも良かった)
ちなみに、主演は渡辺真起子さん。実はこの方も『愛のむきだし』に出てました。
今回は、二人は主人公の姉ヒロコ(渡辺真起子)、妹ミナ(安藤サクラ)という関係です。
あと、ちょい役ですが蒼井そらさんがでてたのもビックリ。
ひさびさに見たわ。今はたしか中国で活躍しているんですよね?
余談ですが、女優さんみんなが、普通に脱いじゃうシーンが満載なのも驚きました。
※エロいシーンではありません。着替えなどのシーンで。日常を描く意図からなのか?

あらすじ
姉のヒロコは、会社の同僚に合コンに誘われても付き合わないし、化粧もほぼしない。
基本的に孤独な人。※ただし、会社の同僚から、のけ者にされている感はない。
家では、自分で凝った料理をしたり、パッチワークを作ったり、生活はそれなりに充実している様に見える。
彼女はトルソ(頭と手足なし)の空気人形を所有しており、肉欲を満たしている。
※肉欲だけではない関係にも見えるが、恋人の代わりというほど依存している関係には見えない。
この家に、妹ミナが恋人の暴力に耐えられなくなって転がり込んでくる。
しかたなく、二人の同居が始まるのだが……。

感想
※ネタバレしてます。
最初は、姉のトルソが妹に見つかって、事件になるのじゃ無いかとハラハラしました。
実際、姉は妹に隠している訳ですし。
予想通り、妹はトルソを見つけてしまうのだけど、その件では、特に何も起きません。
タイトルが「トルソ」だけど、このトルソくんは、ほとんどドラマに関係ないんですよ。

姉はマジメで暗い人と描かれており、逆に妹はアクティブで明るい。
姉妹は母は同じだけど父が違う。
姉の父が蒸発して、母が再婚。新しい父との間に妹が誕生している。
妹は姉の物をなんでも欲しがる所がある。
実は妹に暴力ふるってる恋人も、もともとは姉の恋人だったりする。
姉からすると恋人を取られているけど、妹はゲスな男を押しつけられた、と言ったりする。
この両者の違いが、各所で面白い。

そんな中で、妹の父が脳梗塞で死んでしまいます。
当然ながら姉妹で葬式のために田舎に帰ることになるのだけど、姉だけは帰ろうとするが、精神的に抵抗があって帰れない。
実は姉は、妹の父(今回死んだ父)を「おとうさん」と呼ぶことも出来てない。
はっきり描かれないが、なにかがあったのは間違いなくて、そのことをお母さんも知っていて、知らないフリをしている。
(おそらくは義父による性暴力か……。妹は父に似て性欲が強いという話もでたりしていたし。また、母が妹に贔屓するのだけど、これは旦那を寝取った姉への無意識の仕返しかも)

物語は、すべてはっきりとは描かれず、画面も暗め。
すべてが淡々と流れていくので、ワクワクしたり、ドキドキしたりはしない。
ただ、「私とは他人の、ありそうな姉妹」を見せられる。

終盤、妹にはあることが起こり、一大決心をして、姉の部屋から去る。
このあと姉は、トルソを取り出して胸にナイフを突き立てると、血しぶきを浴びるのだけど、実は妄想。
その後、姉は会社の仲間と合コンに出かけるようになったりと変化する。
正直、なぜそのような心境の変化をしたのか、私には分からなかった。
でも、先にも書いたとおり「私とは他人の、ありそうな姉妹」なので、感情移入できなくても、「そういうことになったか」という感覚はある。
※納得感というほどシックリはしないのですが、違和感というほどの引っかかりもない。

総じて、第三者として「ながめる」という感覚でした。
テーマとか、教訓とか、意味とか読み取ることは、できそうもない。
リアルに人間が生きているだけなら、そこにテーマも教訓もないのが普通ですから。
その意味で、すごくリアルなのかも。

ドーラーにお勧めの作品としてますが、先にもかいた通りトルソくんの活躍は少なめです。
ただ、頭がない(個性がない)、手足がない(暴力を振るわない)、そんな男性像なのかもしれません。
あるいは、姉の生き方が、合コンで男をあさるなどの無駄を極力排除した生活をしているので、その象徴として「必要な部分しかない」トルソが出でいるのかも。
※タイトルになっているのに、出番の少ないトルソくんは、少し可愛そうでした。

そんないろいろな解釈も出来そうです。
また、しばらくしたら見返してみたい思っています。

最後に、今回の「グロロ」ちゃんの衣装をご紹介。
映画にはまったく関係ない感じで、申し訳ない。
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黒で決めてます。
ズボンは短くて、足には、別パーツの足カバー(?)を付けてます。
ゴスロリのお店で買いました。
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足、ヒモで縫いあげる感じが、ゴスですな。
靴もゴスロリ・タイプをチョイス。
靴下をはかせると、お行儀よく見えたので、裸足にしてみました。
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帽子は、エナメル。斜めにかぶせてみましたが、正面(トップに載せた写真など)の方が似合う?
上半身は黒地で写真プリントの服。
ギリギリ子供サイズ(130)だと、なかなかこういうの無くて、いつも探してしまいます。
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不良(?)的なポーズがマッチするかと思って、下からあおってみました。
「ふんぞりかえる」というヤツですね。
コンビニ前の駐車場にこういう人がいたら、避けます(笑)。