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あいかちゃん「とも、今日は御本が届いてたよ」
とも「うわっ。それはホラーだがら、子供が見ちゃダメだよ」
あいかちゃん「もう先に読んじゃったよ〜」
とも「デジャビュ、デジャビュ」
あいかちゃん「すごく怖かったから、今日は一緒に居てね」
とも「はい」
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あいかちゃん「ともも怖くなったら、震えないように抱きしめてあげる」
とも「ありがとう。やさしいね」

ここ連日ドーラーにお勧めの作品を紹介してますが、今日は、ホラーです。
この本を知る切っ掛けは、意外な所でして、前にご紹介した「にいざわ」さん(@iG1y2369rEfFIaH)の同人誌を買ったことで知ることになりました。
「にいざわ」さんは、私と同じくCATDOLLのQちゃんをお迎えしています。
そして、Qちゃんの同人誌を作られました。
「Qタンお迎え記」
https://niizawa.booth.pm/

購入先のシステムが「ラブドール」のタグがある商品をおすすめしてくれるのですが、その中に以下のアイテムがありました。
舞台「キューブ・ガールズ」パンフレットPDF版

舞台に間に合えば見ましたが(けっこう芝居好き)、すでに終わってます。
※キャストによる朗読音声を公開中。
で、お芝居の原作である小説を購入してみました。

「姉飼」
↓写真をクリックするとAmazonの商品ページに飛びます
姉飼
短編集で、中には、「姉飼」、「キューブ・ガールズ」、「ジャングル・ジム」、「妹の島」が収録されてます。
今回は、目的である「キューブ・ガールズ」についてご紹介します。
それ以外も、けっこう怖いようです。※まだ読んでません。怖いので。
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あいかちゃん「私に賞味期限があるの?」
そんな衝撃的なセリフから物語は開始されます。
※セリフは意味は同じですが言葉を変えてます。著作権に考慮してます。

ファミレスで話す男女。
男は、女にお前はキューブ・ガールズだと話します。
キューブ・ガールズとは、購入時はただの立方体なのですが、ネットから各種データをインプットすることで、理想の女性にすることが出来ます。
外見や性格などなど各種項目が思いのままです。
有名人に似せたり、複数の人間を組み合わせたり、すべてをオリジナルで組み上げたりも出来ます。
インプットしたら、お湯につけると人間になる、不思議なアイテム。
そして、人間のような姿になった後は、生存出来る時間が決まってます。
賞味期限がある彼女。
賞味期限内なら、人間とまったく違いがありません。

物語は、なぜキューブ・ガールズが作られたのか。
作られたキューブ・ガールズは、アダルト商品(つまりは超リアルなラブドール)でありながら、意外な形で社会に浸透していくことになる経緯。その理由と人間の邪悪さ。
そうした、「これがあると世界はどうなるのか?」が語られていきます。

基本は、男女のセリフとモノローグでの構成です。
すべてが話し口調で、言葉の選び方が面白くキャラが立っています。
ただ、説明も多いです。
キューブ・ガールズの説明。
それが社会に与えたことの説明。
このあたりは、興味深いですが、怖くは無いです。
「こんなラブドールが出てきたら、どうなるのだろうか?」
と考えたりしました。

そして、語られることは本当なのか?
女は、本当は人間なのでは?
キューブ・ガールズなんて、存在しないのでは?
そう思えることも、ちらちら提示されます。
そして、最後の最後に、ちゃんとオチます。
いろいろ想像しながら読みましたが、その想像よりも嫌なオチでしたね。
※ホラーなので、褒めてます。

アイデアもそうですが、文体も興味深いものでした。
文庫に収録されている他の作品も、いずれ読みたいですね。
ただ、もっとヒドイ(ホラーとして優れているという意味です)話が多いらしいので、精神状態が良いときにします。

ドーラーに、お勧めです。
いろいろと考えさせられます。
とにかく文章が面白いのと、オチへの持って行き方が「ザ・プロ」という感じで、心底感心しました。

最後にいつものように、あいかちゃんの洋服をご紹介。
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エリとリボンは一本の布です。エリが手前に伸びてリボンになります。
前面はすべてボタン止めなので、完全に開くことが可能。
ドールだと、着せやすくなるので、ありがたい。
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後姿。ロリータ服ではないですが、ロリータ要素があって、好きです。